※注:本記事はネタバレ含みます。
今回は、漫画ドラゴンボール超の第39話に描かれた伏線「身勝手の極意」についてまとめていきたいと思います。
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はじまりは
「身勝手の極意」という言葉が初めて出てきたのは宇宙サバイバル編で悟空がジレンと戦っている時です。戦いの終盤で、悟空が超サイヤ人ブルーでは歯が立たず困っている時に、亀仙人が現れ、師匠としてのアドバイスを悟空に託します。悟空はそのアドバイスで何かに気づけたのか、急にジレンの攻撃を避けることが出来ました。この時なれた姿が、ウイス曰く「身勝手の極意」(実際にはこの時は完璧な極意ではなく、兆であったことが後ほど語られています)とのことです。
身勝手の極意とは
未来トランクス編が終わり、ベジータが破壊神ビルスのいる星で修行をしている時です。
ベジータがビルスに負けて悔しがっている時に、ウイスからアドバイスをもらいます。
「まだ頭で考えて動いていますね」「それでは速さに限界があります」「カラダ中のあらゆるところが勝手に判断して行動できるようにならなければいけません」
これが身勝手の極意の概念であり、これを極めればどんな危機も回避できるとのこと。
また、研ぎ澄まされた身勝手の極意であれば「体が勝手に強度も上げる」ようで、56話のモロ編の終盤で身勝手の極意となっている悟空に対してモロが攻撃しましたが、悟空は避けずにそのまま攻撃を受けました。
ですがダメージを喰らったのは攻撃を仕掛けたモロの方でした。
破壊神ビルス様は身勝手の極意使える?
宇宙サバイバル編の準備に向けて、全12宇宙の破壊神同士でのバトルがはじまります。
その中で、ビルスが色々と恨みを買っているようで、他の破壊神から集中攻撃を受けます。
しかしビルスは、全ての攻撃を避け、ウイスは、「体が勝手に判断して攻撃をよけています」と話しており、身勝手の極意が使われていることが描かれています。
しかし、その後第3宇宙の破壊神に捕まってしまい、ウイスは「完璧ではないんですよ ビルス様でも」と話し、ビルスでも完璧に「身勝手の極意」を使えているというわけではないということが分かります。
身勝手の極意の発動方法
これまで、身勝手の極意とはというところは見えてきましたが、どうやったらそれを会得できるのでしょう。
ヒントは、52話のメルスとの修行の中で語られています。
メルス曰く「身勝手の極意」になるには、「感情を揺さぶられる大きな衝動を 自制できた時にこそ発動します」とのことで、超サイヤ人になるときの”怒り”などの強い感情により大きな力を得るのとは全く逆の原理が必要とのことです。
亀仙人もまた、「身勝手の極意」とまではいかないが、年の功により同じような原理で、宇宙サバイバル編で、ジレンの攻撃を躱しているところが描かれています。
※銀河パトロール囚人編では、ジレンの攻撃も避けれるような力を持ちながらそれよりも劣る、女3人組に苦戦し「あの力を出すには心を無にせねばならんのじゃ・・・」と話し、女性の誘惑に心乱されると発動出来ないことが判明しています。。。
身勝手の極意の種類
悟空の身勝手の極意には段階があり、「身勝手の極意(兆)」と「身勝手の極意」があります。
「身勝手の極意(兆)」は、ウイス曰く、「身勝手の極意の入り口であって 安定した形態ではありません」「不安定ゆえに形態を維持し続けるのには極端に体力を消耗します」と説明し長く持たない形態であるとのことです。
この時、風貌は黒髪の状態ですさまじい熱気を放っている状態になります。
一方で、「身勝手の極意」は、この兆の弱点を克服した形態となるようで、髪は銀色に変化します。
天使たちの身勝手の極意と悟空の身勝手の極意の違い
ここまでで、悟空は身勝手の極意をマスターしたかに思えましたが、71話でウイスが悟空に対して、以下のように言っています。
我々天使と悟空さん 決定的な違いはなんだと思いますか?
天使たちは常に身勝手の極意の状態です
そもそも身勝手の極意を変身と捉えているところです。
心が安定すればいかなる状態でも体は勝手に動きます。
そうすればスタミナ切れという時間の制約から解放されるでしょう。
鳥山明,とよたろう/集英社 ドラゴンボール超:71話より
とのことで、悟空は変身しないと身勝手の極意を使えないが、天使たちは変身などせず常に身勝手の極意を使えているというのです。
これにより悟空は、身勝手の極意を変身なしでも身勝手の極意を使えるように特訓を進め、変身を伴う身勝手の極意は限界を超えて戦わなければならない時の切り札として取っておくとのこと。
71話では、通常の状態でも少し身勝手の極意を使えてきている描写が描かれています。