2019年度 アメリカの貿易統計について

2019年度のアメリカの貿易統計について、公開されているデータを元にアメリカと貿易を行っている国や、輸出入量などをグラフにまとめてみたので、こちらに記載する。

参照元:Bureau of Economic Analusis

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2019年度 アメリカの貿易統計について

アメリカの各貿易国との輸出入価額

初めに、アメリカと貿易を行っている各国それぞれとの輸出入価額を以下のグラフにまとめた。

図1:2019年度 アメリカの各貿易国との輸出入価額

図1の見方は0を中心に、
– プラス方向が輸出価額(青)
– マイナス方向が輸入価額(緑)
– 折れ線グラフが、輸出入の差額(紫)
を表しています。

これを見るとアメリカはカナダ、中国、メキシコ、EUとの貿易が盛んに行われていることが分かる。
その中の中国との貿易は輸入が大きく勝っており、その他国との貿易と比べても輸出入の差額が大きく上回っている。
また、全体的に、差引価額がマイナスの傾向がありアメリカは貿易において弱い傾向が読み取れる。

輸出入額の推移

図2:2019年度までのアメリカにおける各国との輸出入差額の遷移

また、図2の各国との輸出入差額の遷移を見てみると、2000年あたりから、急激に中国との貿易において輸入超過が進んできたようだ。
この超過の遷移は中国が貿易収支で急激に成長してきた時期と合致しているようだ。

輸出入品目ごとの輸出額強弱

図3:2019年度アメリカの輸出入品価額

次に、アメリカの輸出入品目に着目してみてみると、図3より、自動車、消費財の輸入超過が目立つ。これは2019年度日本の貿易統計についてを見るとその多くを日本が占めていることが予想されそうだ。

アメリカの貿易収支と為替の関係

最後に、貿易収支と、為替に関しての関係を確認したいと思う。

図4:アメリカnEUとの貿易収支 vs ユーロドル

通常、輸入超過となる国ではその国の通貨が通貨安となる(輸入により、払った自国通貨を輸入元の国の通貨に換金するため、輸入が多ければ多いほど、輸入元の通貨に換金されていく為)ことが想定されるが、ユーロドルとEUとの貿易収支の遷移を見てみると、想定とは異なり、貿易収支が悪いほどドル高になっている傾向にあるように読み取れる。
この辺も今後、時間があれば深堀していきたいと思います。