ここではモバイルネットワークの国際規格である、3GPPの規格書の探し方について紹介します。
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規格書を探す際の入り口は、
一番簡単な探し方は、3GPPのSpecification Numberingから辿るのが良いかと思います。
http://www.3gpp.org/specifications/specification-numbering
3GPPのSpecification Numberingのサイトに行くと上のような画面が出てきます。(2021/4時点)
緑枠の部分:
3G以降の規格書に該当する規格書番号が記載される列になります。
行は、機能ごとに分かれておりその中でも、
3G(W-CDMA)向け:25 series
4G(LTE)向け : 36 series
5G(NR)向け : 38 series
と分けてNumberingされるものもあります。
機能の選択
大まかに、調べたい機能のseriesが決まったらそのリンクをクリックするとさらに細分化された機能ごとのリストが出てきます。
ここでは、36 seriesで説明します。
行ごとに、記載された規格書の内容を確認し参照したい内容に合致する規格書を選択します。ここではLTEのRadio AccessのPhysical Layerに関しての規格書を取得する例を記載します。
Release / Versionの選択
取得したい規格書番号をクリックすると下記のような画面が出てきます。
上記画面内の「Versions」をクリックすると上のような「Releaseごと」「Release内のVersionごと」のリストが表示されます。
Releaseの選択
基本的には、Releaseが上がるにつれて、機能がどんどん追加されていきます。
各Releaseごとの追加機能は、規格策定プロセスのWork planのStepで決定されます。
Releaseが異なっても、基本的には古いVersionにある機能は新しいReleaseでも互換は保たれるように規格は策定されます。
※ただし新しい通信プロトコル立ち上げ期では稀に後方互換のない更新があったりますのでそのような差異は注意が必要です。
規格のReleaseは、携帯キャリアであったら運用するネットワークでサポートする規格Releasが決まっていた李、メーカーであれば実装する機能のReleaseなどがあると思いますのでそこから取得したいReleaseを選択します。
実務の為に見るのではなく、とりあえず見てみたいという方は最新のReleaseを選択しておけばよいと思います。
ただし、最新の規格書だと様々な機能が追加されている為、記述内容が複雑になっているケースがあります。
参照したい規格の機能が早い段階(Release)から入っているならば古いReleaseを参照したほうが分かりやすいことも多いです。
Versionの選択
Versionが上がるにつれて、そのReleaseで追加予定の機能の記述が更新されたり、誤記修正や、記述内容の明確化などがされています。
基本的には、見たいRelease内の最新のVersionを見ます。
Versionごとの記載の違いは、記載される機能は同じですが規格策定プロセスが平行して行われているため、決定が間に合わなかった内容については次のVersionで反映されたりします。
また、誤記や規格の記載の不明瞭点の明確化なども同時に行われていきます。
上の赤枠内の取得したいVersionをクリックすると該当の規格書が取得できます。
以上で、規格の取得方法は終わりです。
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