干渉と雑音による無線通信への影響の違い

無線通信の書籍や、サイトなどでよく雑音(ノイズ)や干渉という単語を見受けるが実際の無線通信へ与える影響は同じなのか違うのかちょっと気になったので調べたことを記載する。(メモ程度の内容なので、嘘書いてたらすみません。。)

結果としては、雑音と干渉では無線通信へ与える影響は異なる。が、無線通信システムの仕様により雑音と干渉を同様にして扱うシステムも存在し、その場合では影響は同じとなる。

無線通信において干渉除去技術なども存在し、その中にIRC(Interference Rejection Combining)なる技術がある。(LTEではRel11の端末からは対応している模様)

これは、通信している基地局と異なる基地局が送信している電波を検知/推定しその干渉を与えている基地局の方向からの受信信号を排除(NULLを向ける)する事により、端末が受信した信号の無線品質を上げるというもの。

この干渉を与えている信号の方向を推定する為にチャネル推定を行う必要があるがこれは無線システムで実装されるPilot信号(LTEではRS)を元に算出する。これは、デバイスから発生する雑音では存在しない(そもそも方向という概念が雑音にはない。と思う)為IRCによる除去は不可能となる。

その為、干渉波の場合は除去出来る場合はあるが雑音の場合は除去出来ないなどの影響の違いが発生する場合がある。