よく、OFDMシステムではPAPRが高くなるという記述を見かけるがその理由を簡単に記載する。
以下の図は、OFDMの各サブキャリアと各サブキャリア信号をIFFTして送信するときの信号を表している。
赤色:各サブキャリア(ここでは8サブキャリア)における信号
青色:各サブキャリアを束ねて送信する時の信号
OFDMのシステムでは、送信信号は各サブキャリアの信号をひとまとめ(IFFT)にして送信するのだが、上図の送信時の信号を見ていただくとわかるように、複数のサブキャリア毎の波形を束ねるとピークが発生していることがわかる。
これは、各サブキャリアで送信する信号にもよるが、場合によっては今回例として使用したようなピークが発生し平均電力との比が大きくなってしまう。これがPAPRが高くなってしまう仕組みとなる。